2026.6.3
【親指側の手首が痛い】スマホ・家事・抱っこでつらくなる「ドケルバン病」とは?
「スマホを操作していると、親指の付け根から手首にかけて痛む」
「ペットボトルのふたを開けると、手首にズキッと痛みが走る」
「赤ちゃんを抱き上げる動作や、家事で手を使うとつらい」
このようなお悩みがある方は、手首の親指側に起こる腱鞘炎の一種であるドケルバン病が関係しているかもしれません。
手首の痛みは、日常生活の中で思った以上に大きな負担になります。
スマートフォンの操作、料理、洗濯、掃除、荷物を持つ動作、仕事でのパソコン操作など、私たちは一日の中で何度も親指や手首を使っています。
初めのうちは「少し痛いだけ」「使いすぎかな」と感じる程度でも、痛みを我慢して使い続けることで、物を持つ、ふたを開ける、衣類を絞るといった何気ない動作までつらくなってしまうことがあります。
手首や親指の痛みを繰り返している場合は、無理を続けず、早めに状態を確認することが大切です。
ドケルバン病とは?
ドケルバン病は、親指を動かすための腱と、その腱が通るトンネル状の組織である腱鞘との間に炎症が起こる症状です。
親指を広げたり伸ばしたりするときには、手首の親指側を通る腱が働きます。この腱が何度も繰り返し使われることで、腱と腱鞘の間に負担がかかり、動きが滑らかでなくなることがあります。
その結果、手首の親指側に痛みや腫れが出たり、親指を動かしたときに強い痛みを感じたりすることがあります。
ドケルバン病では、特に次のような場所に症状が現れやすくなります。
- 親指の付け根に近い手首
- 手首の親指側の出っ張った部分
- 親指を動かしたときに痛む部分
- 物を握ったり持ち上げたりしたときに負担がかかる部分
指そのものが引っかかる「ばね指」と混同されることもありますが、ドケルバン病では、主に親指側の手首の痛みが特徴となります。
こんな動作で手首が痛む方は注意が必要です
ドケルバン病による痛みは、手首を大きく動かしたときだけに起こるとは限りません。
日常生活の中にある、何気ない親指や手首の動作で症状が出ることがあります。
例えば、次のような動作です。
- スマートフォンを片手で持ち、親指で画面を操作する
- ペットボトルや瓶のふたを開ける
- タオルや雑巾を絞る
- フライパンや鍋を持つ
- 包丁を使う
- 洗濯物をつまんで干す
- バッグや買い物袋を持つ
- 赤ちゃんを抱き上げる
- パソコンのマウスを長時間操作する
- ハサミや工具を使う

親指や手首は、物を握る、つまむ、支える、ひねるといった動作で頻繁に使われます。
そのため、手首の痛みが出ていても、仕事や家事、育児を休むことができず、無理を重ねてしまう方も少なくありません。
「動かすと痛いけれど、使えないほどではない」と我慢しているうちに、痛みが強くなったり、手を使うこと自体が怖くなったりすることがあります。
ドケルバン病が起こりやすい原因
ドケルバン病は、親指や手首に繰り返し負担がかかることで起こりやすくなります。
ただし、単に「手を使いすぎたから」だけでなく、仕事内容、家事や育児の動作、体の使い方、ライフステージなどが関係する場合もあります。
スマートフォンの長時間使用
スマートフォンを片手で持ち、親指だけで画面をスクロールしたり文字を入力したりする動作は、親指側の手首に繰り返し負担をかけます。
特に、大きな画面の端まで親指を伸ばして操作する癖がある方は、親指の付け根や手首に負担が集中しやすくなります。
スマートフォンを使った後に、親指側の手首が重い、動かすと痛む、少し腫れているように感じるという方は、操作の仕方や使用時間を見直すことが大切です。
家事や仕事による繰り返し動作
料理、洗濯、掃除などの家事では、親指と手首を使う動作が多く含まれています。
包丁を握る、鍋を持つ、雑巾を絞る、洗濯物を干すといった動作は、毎日繰り返すことで手首への負担が蓄積しやすくなります。

また、パソコン作業、マウス操作、美容師や調理の仕事、製造作業、介護など、手を使う機会が多い仕事でも症状が出ることがあります。
仕事や家事では、痛みがあっても手を使わざるを得ない場面が多いため、症状が長引きやすくなることがあります。
育児中の抱っこや授乳姿勢
赤ちゃんを抱き上げたり、授乳中に頭を支えたりする動作では、親指を広げた状態で手首に力が入りやすくなります。
特に、産後は抱っこやおむつ替えなど、慣れない動作を何度も繰り返すため、親指側の手首に痛みを感じる方もいます。
抱っこをするときに手首が痛む、赤ちゃんの頭を支えるのがつらい、物をつかむと痛いという場合は、我慢せずに早めに相談することが大切です。
妊娠・出産期や更年期などの影響
ドケルバン病は、妊娠・出産期の女性や、更年期の女性にも多く見られる症状です。
この時期は、手の使い方だけでなく、身体の変化が関係して症状が出やすくなる場合があります。
家事や仕事、育児による負担が重なっている方は、単なる使いすぎと思い込まず、状態に合った対応を考えることが大切です。
放置すると日常生活の動作がつらくなることも
親指側の手首に痛みがあっても、日常生活では手をまったく使わずに過ごすことは難しいものです。
そのため、少し痛む状態のまま無理をして使い続け、症状を悪化させてしまうことがあります。
痛みを我慢していると、次のような場面で不便を感じやすくなります。
- 物をつかむと痛い
- ドアノブを回すとつらい
- 料理や洗濯が負担になる
- スマートフォンの操作が苦痛になる
- 子どもを抱っこしにくい
- 仕事中に手首をかばってしまう
- 痛い側の手を使わなくなり、反対側の腕や肩まで疲れる
手首をかばいながら作業を続けると、肘や前腕、肩、首などに余計な力が入ることもあります。
また、痛みのある部位が手首であっても、必ずしもすべてがドケルバン病とは限りません。関節のトラブルや骨折後の症状、神経に関係する不調など、別の原因が隠れている場合もあります。
親指側の手首に強い痛みや腫れがある場合、痛みが長く続く場合、日常生活に支障が出ている場合は、自己判断で使い続けず、適切な機関で状態を確認することが重要です。
痛みがあるときに避けたいこと
手首が痛いときに、無理に動かしたり、痛みを確かめるために何度も手首を曲げたりすると、症状が強くなることがあります。
特に、次のような行動には注意が必要です。
痛みを我慢して同じ作業を続ける
「今日だけは休めないから」と無理を続けると、親指や手首に負担が集中します。
家事や仕事ですぐに休めない場合でも、作業を小分けにする、反対の手を使う、持ち方を変えるなど、できる範囲で負担を分散することが大切です。
強く揉んだり、無理に伸ばしたりする
痛みがあるからといって、患部を強く揉んだり、無理にストレッチをしたりするのは避けましょう。
炎症が起きている可能性がある状態で強い刺激を加えると、かえって痛みが強くなる場合があります。
自己判断で痛みのテストを繰り返す
ドケルバン病では、親指を動かしたり、手首を特定の方向に曲げたりすると痛みが強くなることがあります。
しかし、痛みが出るかを何度も繰り返し確認すると、手首への刺激を増やしてしまいます。
気になる痛みがある場合は、無理に確認を続けるのではなく、専門家に相談してください。
今日から見直したい手首への負担軽減

手首の痛みを悪化させないためには、症状のある部分を無理に動かさず、日常生活でかかる負担を減らすことが大切です。
スマートフォンは片手操作を減らす
片手でスマートフォンを持ち、親指だけで広い範囲を操作すると、親指側の手首に負担が集中しやすくなります。
可能であれば両手で持つ、操作する指を変える、長時間続けて使用しないなどの工夫を取り入れましょう。
物を持つときは手首だけに力を集めない
買い物袋、鍋、フライパン、赤ちゃんの抱っこなどでは、親指と手首だけで支えようとすると負担が大きくなります。
手首を大きく反らせた状態で持つことを避け、腕全体や両手で支えられるように工夫することが大切です。
痛みが出る作業は休憩を挟む
家事や仕事では、同じ動作を長く続けないことも重要です。
痛みを感じる作業を続ける必要がある場合は、できる範囲で休憩を入れたり、作業の順番を変えたりして、手首への負担を軽減しましょう。
手首をかばうことで肩や首に力が入りすぎないようにする
手首が痛いと、無意識に腕や肩へ力が入りやすくなります。
痛い側の手をかばい続けることで、肩こりや首の張りにつながる場合もあります。手首だけでなく、腕や肩まで疲れている場合は、体全体の使い方も見直すことが大切です。
整形外科など医療機関での確認を優先したい場合
親指側の手首の痛みには、ドケルバン病以外の症状が関係している場合もあります。
次のような症状がある方は、セルフケアだけで様子を見続けず、整形外科などの医療機関で確認を受けることをおすすめします。
- 転倒やぶつけた後から手首が強く痛む
- 手首が大きく腫れている
- 赤みや熱感が強い
- 安静にしていても強く痛む
- 親指や手首をほとんど動かせない
- 指先にしびれがある
- 物をつかむ力が急に弱くなった
- 痛みが続き、仕事や家事、育児に支障が出ている
痛みの原因を確認したうえで、状態に合った対応を行うことが、悪化を防ぐためにも大切です。
TCC整骨院で行う手首・腕の不調へのアプローチ
親指側の手首に痛みがある場合、痛みの出ている部分だけでなく、どのような動作で負担がかかっているのかを確認することが大切です。
TCC整骨院では、手首や親指の状態に加えて、前腕の筋肉の緊張、肘や肩の動き、姿勢、仕事や家事、育児での手の使い方などを確認しながら、お身体の状態に合わせたケアをご提案します。
手首や前腕の負担を確認
親指や手首を動かす筋肉は、前腕にもつながっています。
手首に痛みがある方は、前腕の筋肉が硬くなっていたり、日常動作で同じ場所に負担が集中していたりすることがあります。
どの動作で痛みが出るのかを確認し、症状に配慮しながら、手首や腕に過度な負担がかかりにくい状態を目指します。
肩や姿勢まで含めて体の使い方を確認
手首をかばっていると、肘や肩、首にまで力が入りやすくなることがあります。
また、パソコン作業やスマートフォン操作が多い方では、前かがみの姿勢や肩の緊張が、腕や手首の負担につながっていることもあります。
手首だけを見るのではなく、腕から肩、姿勢まで含めて確認することで、日常生活で負担を繰り返しにくい体の使い方を考えていきます。
日常生活での負担軽減をサポート
手首の不調は、施術を受ける時間だけでなく、普段の手の使い方が大きく関係します。
スマートフォンの持ち方、仕事中の休憩の取り方、家事や抱っこでの負担を減らす工夫など、お一人おひとりの生活に合わせて無理なく続けられる対策をご案内します。
なお、腫れや強い痛み、しびれ、外傷後の症状などがある場合には、必要に応じて医療機関での確認をおすすめします。
親指側の手首に痛みが出るドケルバン病は、スマートフォンの操作、家事、仕事、育児など、普段の生活の中で繰り返される動作によって負担がかかりやすい症状です。
最初は軽い違和感であっても、痛みを我慢しながら手を使い続けることで、物を持つ、ふたを開ける、料理をする、赤ちゃんを抱っこするといった日常動作までつらくなることがあります。
「親指の付け根から手首にかけて痛む」
「スマホを操作すると手首がつらい」
「家事や育児で手首の痛みが続いている」
「手首をかばっていたら腕や肩まで疲れてきた」
このようなお悩みがある方は、無理を続けず、早めにお身体の状態を確認することが大切です。
TCC整骨院では、秋田市・盛岡市・仙台市の各院で、手首や腕を含むお身体の痛み・不調に関するご相談を受け付けています。親指側の手首の痛みや、日常生活で繰り返す手の不調にお悩みの方は、症状を我慢せず、お近くの院へご相談ください。
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