2026.6.5
【顎関節症】あごの痛み・口の開けにくさは首こりや姿勢と関係する?
「口を開けると、あごの付け根が痛い」
「あくびをすると、あごが引っかかる感じがする」
「食事のときにカクカク音が鳴る」
「朝起きると、あごやこめかみが疲れている」
このようなお悩みはありませんか?
あごの痛みや口の開けにくさ、あごを動かしたときの音は、顎関節症で見られる代表的な症状です。
顎関節症というと、「噛み合わせが悪いから起こるもの」と思われがちですが、実際には食いしばりや歯ぎしり、精神的な緊張、あごに負担がかかる生活習慣など、いくつもの要因が関係していることがあります。
また、デスクワークやスマートフォンの使用で首や肩が緊張しやすい方、姿勢が崩れやすい方では、あご周辺の筋肉にも力が入りやすくなっていることがあります。
ただし、あごの痛みや口の開けにくさには、顎関節症以外の病気が隠れている場合もあります。症状が強い場合や、食事・会話に支障がある場合は、まず歯科や口腔外科で状態を確認することが大切です。
今回は、顎関節症で起こりやすい症状や生活習慣との関係、日常生活で気をつけたいポイントについてご紹介します。
顎関節症とは?
顎関節症とは、あごの関節や、あごを動かす筋肉に痛みや動かしにくさなどが現れる状態の総称です。
顎関節は、耳の少し前にあり、口を開ける、閉じる、食べ物を噛む、話すといった動作で常に使われています。

顎関節症の代表的な症状には、次の3つがあります。
- あごが痛む
- 口が開きにくい
- あごを動かすと音が鳴る
音だけが鳴り、痛みや口の開けにくさがない場合もあります。一方で、痛みが強くなると、硬いものを噛めない、大きな口を開けられない、食事や歯磨きがつらいといった日常生活への影響が出ることがあります。
顎関節症には、あごを動かす筋肉に痛みが出るもの、関節自体に痛みが出るもの、関節の中にあるクッションの役割を持つ組織がずれるもの、関節の骨に変化が起こるものなど、複数の状態が含まれます。
そのため、「顎関節症かもしれない」と感じた場合でも、自己判断だけで原因を決めつけず、症状の種類や程度を確認することが重要です。
こんな症状がある方は顎関節に負担がかかっているかもしれません
顎関節症の症状は、ある日突然強く現れることもあれば、少しずつ違和感が増えていくこともあります。
次のような症状に心当たりはありませんか?
- 口を開けるとあごが痛い
- 食事のときに耳の前あたりが痛む
- あごを動かすとカクカク、ジャリジャリと音がする
- 大きな口を開けにくい
- あくびをするとあごが痛い
- 硬いものを噛むのがつらい
- 朝起きると、あごやこめかみが疲れている
- 無意識に歯を食いしばっていることがある
- 首こりや肩こりも同時に感じる
- 顔まわりがこわばっているように感じる
特に、口を開けたときの痛みや、食事がしづらいほどの症状がある場合は、我慢して使い続けることで負担が増えることがあります。

また、急に口が開きにくくなった、あごが外れたように感じる、転倒や衝突などであごを打ったあとから痛むという場合は、早めに歯科・口腔外科などで状態を確認してください。
顎関節症はなぜ起こる?考えられる主な要因
顎関節症は、ひとつの原因だけで起こるとは限りません。
日常生活の癖やストレス、歯ぎしり、食いしばり、あごに負担がかかる動作などが重なり、症状につながることがあります。
1. 歯ぎしり・食いしばり
睡眠中の歯ぎしりや、日中の無意識な食いしばりは、あごの関節や咀嚼筋に負担をかけることがあります。
本来、リラックスしているときは上下の歯は接触し続けているものではありません。しかし、仕事や家事に集中しているとき、緊張しているとき、スマートフォンを見ているときなどに、無意識に上下の歯を合わせて力を入れている方もいます。
このような状態が続くと、あごを動かす筋肉が休まりにくくなり、朝のあごのだるさ、こめかみの疲労感、口を開けるときの痛みにつながる場合があります。
2. ストレスや精神的な緊張
ストレスがかかると、知らないうちに歯を食いしばったり、肩に力が入ったりすることがあります。
精神的な緊張が続くことで、あご周辺の筋肉もこわばりやすくなり、痛みや違和感を感じるきっかけになる場合があります。
「忙しい時期になるとあごが痛む」
「緊張していると、奥歯を噛み締めている」
「肩こりがひどい日に、あごも疲れる」
このような方は、あごだけでなく、緊張状態が続いていないかを見直すことも大切です。
3. 大きなあくびや硬い食べ物など、あごへの負担
大きく口を開ける動作や、硬い食べ物を繰り返し噛むことがきっかけとなり、あごに痛みが出ることがあります。
例えば、次のような場面です。
- 大きなあくびをした
- 硬い肉やせんべいを食べた
- ガムを長時間噛んだ
- 大きな口を開けて食事をした
- 歯科治療などで長時間口を開けていた
あごに違和感がある時期に無理を続けると、痛みや開けにくさが強くなる場合があります。
4. 外傷や別の口腔内のトラブル
転倒してあごをぶつけた、スポーツで顔周辺に衝撃を受けた、事故のあとからあごが痛むといった場合には、外傷が関係している可能性があります。
また、親知らずや歯の炎症、その他の口腔内の問題でも、あご周辺に痛みを感じることがあります。
あごの痛みをすべて顎関節症だと思い込まず、強い痛みや腫れ、外傷後の症状がある場合は、歯科・口腔外科で確認を受けることが重要です。
首こりや姿勢は顎関節症と関係するの?

顎関節症について、「猫背だから顎関節症になる」「首の歪みを直せば顎関節症が治る」と断定することはできません。
顎関節症には複数の要因が関係するため、首こりや姿勢だけを原因と決めつけることは避ける必要があります。
一方で、前かがみの姿勢や肩に力が入りやすい状態では、首・肩・顔まわりの筋肉が緊張しやすくなり、あごのつらさと同時に首こりや肩こりを感じる方もいます。
頭が前に出た姿勢で顔まわりに力が入りやすくなる
スマートフォンやパソコン作業では、頭が前へ出て、背中が丸くなりやすくなります。
その姿勢で作業に集中していると、首や肩の筋肉が緊張し、無意識に奥歯を噛み締めていることがあります。
長時間の作業後に、首や肩だけでなく、あごやこめかみまで疲れるという方は、作業中の姿勢と食いしばりの癖を確認してみることが大切です。
首や肩の緊張とあごのつらさが同時に起きることもある
あごを動かす筋肉は、顔の周辺だけでなく、首や頭の筋肉とも近い位置にあります。
そのため、ストレスや長時間の作業で首・肩まわりが緊張しているときに、あごの疲労感や違和感も気になるという方がいます。
ただし、首や肩をほぐすだけで顎関節症そのものの診断や治療が完了するわけではありません。あごに痛みがある、口が開きにくい、噛みにくいといった症状がある場合は、歯科・口腔外科で顎関節や咀嚼筋の状態を確認することが基本となります。
顎関節症を放置すると日常生活に影響することがあります
顎関節症の症状は、自然に落ち着くこともあります。
しかし、痛みや口の開けにくさが続いている状態で、無理に硬いものを噛んだり、大きな口を開けたりすると、食事や会話に支障が出ることがあります。
例えば、次のような悩みにつながることがあります。
- 食事のたびにあごが痛む
- 硬い食べ物を避けるようになる
- 大きな口を開けられない
- 歯磨きがしづらい
- 会話や笑う動作が気になる
- あごの音が気になって不安になる
- 痛みを避けて片側ばかりで噛むようになる
- あごの不快感がストレスになる
特に、痛みが続く場合や口が開きにくい場合は、別の病気との区別も必要です。
「音が鳴るだけだから大丈夫」と思っていても、痛みや開けにくさが加わってきた場合には、早めに専門的な確認を受けることをおすすめします。
歯科・口腔外科への相談を優先したい症状
あごの痛みや動かしにくさがある場合、まず歯科・口腔外科で顎関節や口腔内の状態を確認することが大切です。
特に、次のような症状がある場合は、早めの相談をおすすめします。
- 口を開けると強く痛む
- 食事ができないほど痛い
- 口が大きく開かない
- 急に口が開かなくなった
- あごが外れた、または戻らない感じがする
- あご周辺に腫れや熱感がある
- 転倒や事故、打撲後からあごが痛む
- 歯の痛みや腫れも伴っている
- 症状が長引いている
- 痛みによって日常生活に支障が出ている
顎関節症の診断では、あごの動きや痛みの状態、必要に応じて画像検査などを行い、顎関節症以外の疾患がないかを確認します。
自己判断で強いマッサージを行ったり、無理に口を大きく開けたりする前に、まず適切な確認を受けることが大切です。
痛みがある時期に避けたいこと
あごの痛みや口の開けにくさがあるときは、あごに余計な負担をかけないように意識しましょう。
硬いものや大きな食べ物を無理に食べる
硬いせんべい、ナッツ、硬い肉、長時間噛む必要がある食べ物などは、あごに負担がかかりやすくなります。
痛みがある時期には、食べやすい大きさに切る、やわらかい食事を選ぶなど、無理に噛み続けない工夫をしましょう。
あくびで大きく口を開けすぎる
あくびの際に大きく口を開けると、あごに痛みが出る方もいます。
違和感がある時期は、あくびをするときに手を添えるなど、必要以上に大きく口を開けすぎないよう注意しましょう。
ガムを長時間噛む
ガムを長時間噛み続けることは、あごの筋肉や関節へ繰り返し負担をかけることになります。
あごの痛みや疲れがある場合は、できるだけ控えましょう。
痛みを確認するために何度も口を開ける
「まだ痛いかな」「どのくらい開くかな」と何度も大きく口を開けて確認すると、負担を繰り返すことになります。
痛みがあるときは、無理な確認を続けず、専門家へ相談しましょう。
今日から見直したい生活習慣
顎関節症の症状が気になる場合は、歯科・口腔外科で状態を確認したうえで、日常生活の中であごに負担をかけていないかを見直すことも大切です。
上下の歯を接触させ続けていないか確認する
集中しているときや緊張しているときに、無意識に歯を噛み合わせている方がいます。
ふと気づいたときに奥歯に力が入っている場合は、唇は閉じたまま、上下の歯は軽く離すことを意識してみましょう。
スマホやパソコン作業中の姿勢を見直す
長時間前かがみの姿勢で過ごすと、首や肩に力が入りやすくなります。
画面の高さを調整する、こまめに姿勢を変える、肩の力を抜く時間をつくるなど、首肩の緊張をため込まない工夫を取り入れましょう。
頬杖や片側ばかりで噛む癖を見直す
頬杖をつく、いつも同じ側で噛むといった癖は、あごに偏った負担をかける可能性があります。
食事の際に痛みがない範囲で偏りを避けることや、頬杖の癖に気づくことも大切です。
ストレスや緊張を抱え込まない
疲れや緊張が強いと、歯の食いしばりや肩への力みにつながることがあります。
入浴や深呼吸、十分な休息など、自分に合った方法で緊張を緩める時間を確保しましょう。
TCC整骨院で行う首・肩・姿勢の不調へのアプローチ

あごの痛みや口の開けにくさがある場合は、まず歯科・口腔外科で顎関節や口腔内の状態を確認することが大切です。
そのうえで、首こりや肩こり、姿勢の崩れ、デスクワーク中の体の緊張なども気になる場合には、体全体の負担を見直すことが役立つ場合があります。
TCC整骨院では、首や肩の筋肉の緊張、肩甲骨の動き、猫背や頭が前に出やすい姿勢、日常生活での体の使い方などを確認しながら、お身体の状態に合わせたケアをご提案します。
首・肩まわりの緊張を確認
あごのつらさと同時に首こりや肩こりが気になる方では、首や肩に力が入りやすい生活習慣が関係していることがあります。
どのような姿勢や作業でつらさが増すのかを確認しながら、首や肩に負担が集中しにくい状態を目指します。
姿勢やデスクワーク環境を見直す
スマートフォンやパソコン作業が長い方は、頭が前に出た姿勢や肩の力みが続きやすくなります。
座り方や画面の位置、休憩の取り方など、日常生活で実践しやすい工夫についてもご案内します。
歯科・口腔外科での確認が必要な場合をご案内
あごの痛みが強い場合、口が開けにくい場合、噛みにくさや関節音が気になる場合は、歯科・口腔外科での確認が重要です。
TCC整骨院では、首や肩、姿勢など身体面の不調について状態を確認しながら、必要に応じて適切な医療機関への相談をおすすめします。
顎関節症では、あごの痛み、口の開けにくさ、あごを動かしたときの音などが見られることがあります。
症状には、歯ぎしりや食いしばり、ストレス、硬い食べ物や大きな開口など、さまざまな要因が関係しています。
また、首こりや肩こり、前かがみの姿勢が同時に気になる方もいますが、姿勢だけを顎関節症の原因と断定することはできません。あごの症状がある場合は、まず歯科・口腔外科で顎関節や口腔内の状態を確認することが大切です。
「口を開けるとあごが痛い」
「あごがカクカク鳴る」
「朝起きるとあごやこめかみが疲れている」
「食いしばりと首・肩のこりが気になる」
「デスクワーク中に顔や肩に力が入りやすい」
このようなお悩みがある方は、症状を我慢せず、必要な確認と日常生活の見直しを行いましょう。
TCC整骨院では、秋田市・盛岡市・仙台市の各院で、首こりや肩こり、姿勢など、お身体の痛みや不調に関するご相談を受け付けています。顎関節の痛みや口の開けにくさについては歯科・口腔外科での確認を優先し、あわせて首や肩、姿勢の不調が気になる方は、お近くの院へご相談ください。
- カテゴリー:
- 頭・首
お気軽にご相談ください!