2026.8.27
【重い鍋を持つと手首がつらい】片手に負担を集中させない持ち上げ方
カレーや煮物をたっぷり作った鍋をコンロから移動させたとき、「手首がズキッとした」「片手で持ったら思った以上に重かった」という経験はありませんか? 鍋そのものはそれほど重くなくても、水や食材が入れば重量は大きく増えます。
さらに、取っ手を強く握りながら手首で支えるため、持ち方によっては手首や前腕へ負担が集中します。 重い鍋を扱うときは、腕力だけに頼らず、両手を使う・体へ近づける・手首を大きく曲げないことを意識してみましょう。

フライパンや片手鍋では、取っ手が一つしかないため、つい片手だけで持ち上げてしまいます。 しかし、重い物を持ちながら手首が曲がった状態になると、手首や前腕に負担がかかりやすくなります。
OSHA(米国労働安全衛生庁)でも、力を必要とする作業では手首をできるだけまっすぐ保ち、肘を体の近くに置くことが人間工学上望ましいとされています。特に中身が多い鍋では、「片手で持てるかどうか」ではなく、余裕を持って安全に支えられるかを基準に考えましょう。

両手鍋なら、左右の取っ手を使って両手で持つことで、一方の手首だけに重量が集中するのを避けやすくなります。 片手鍋やフライパンでも、反対側を安全に支えられる構造であれば、適切な鍋つかみなどを使って両手で支える方法があります。
HSE(英国安全衛生庁)の重量物の取り扱いに関する指針でも、持ち上げる前に安定した握り方を確保し、必要に応じて他の人の助けを利用することが推奨されています。「これくらいなら片手で大丈夫」と無理をするより、最初から両手で扱える方法を選びましょう。

鍋をコンロから持ち上げ、そのまま腕を伸ばしてシンクや食卓まで移動させていませんか? 荷物は体から離れるほど、腕や肩などで支える負担が大きくなります。HSEやOSHAでも、物を持ち上げる際には荷物をできるだけ体の近くに保ち、肘も体へ近づける方法が推奨されています。
鍋を持ったら、手首だけで遠くへ突き出すのではなく、肘を軽く曲げて体に近い位置で支えることを意識してみましょう。 置き場所を先に確保しておけば、重い鍋を持ったまま長時間移動する必要も減らせます。

重い鍋を持ってから、 「どこに置こう?」 「鍋敷きがない」 と慌てると、持っている時間が長くなります。 HSEでも、重量物を扱う前に「どこへ置くのか」「移動経路に問題がないか」などを確認してから持ち上げることが推奨されています。
鍋を移動するときも、 置き場所を決める → 周囲を片づける → 両手で安定して持つ → 体の近くで移動する という順番にすると、手首だけで頑張る時間を短くできます。
特に中身が熱い鍋では、手首への負担だけでなく安全な移動を最優先にしましょう。

手首がすでに痛んでいるときに、「動かしたほうがいいだろう」と重い鍋を何度も持つ必要はありません。 NHSでは、手首の痛みがある場合、重い物を持つことや強く握ることを避けるよう案内しています。また、痛みを悪化させる動作を一時的に変えることも勧められています。
特に強い痛みが続く、手首が腫れている、物を握る力が入りにくい、しびれがある、転倒などのあとから痛み始めた、日常生活に支障が出ている といった場合には、持ち方だけの問題と決めつけず、整形外科などの医療機関へ相談しましょう。 料理では「鍋を持つ」という動作を何度も繰り返します。
片手で頑張らず、両手を使う。鍋を体から離しすぎず、手首をできるだけ自然な位置で使う。 毎日の何気ない動作だからこそ、重い鍋を持ったときに手首が気になる方は、まずいつもの持ち方から見直してみてください。
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