2026.10.3
【股関節の痛み】靴を脱ぎ履きするときに負担をかけにくい体の使い方

靴を脱いだり履いたりするときは、股関節を深く曲げる、脚を持ち上げる、片脚で体を支えるなど、いくつかの動作が重なります。股関節まわりに痛みやこわばりがあると、こうした動作で負担を感じやすくなります。
股関節の痛みには、関節そのものの問題だけでなく、周囲の筋肉や腱、腰からの影響などさまざまな原因があります。「靴を履くと痛い」という症状だけで原因を決めつけず、どの姿勢や動作で痛むのかを確認することが大切です。

立ったまま靴を履こうとすると、片脚で体を支えながら反対の脚を持ち上げる必要があります。股関節がつらいときは、バランスを取ろうとして体を大きく傾けたり、股関節に力が入りすぎたりしやすくなります。
できるだけ椅子やベンチに座り、両足で体を安定させてから靴を脱ぎ履きしましょう。玄関に座れる場所がない場合は、安定した椅子を用意するだけでも動作が楽になることがあります。

座った状態でも、足を胸の近くまで無理に引き寄せたり、股関節を強く外側へ開いたりすると痛みが出ることがあります。足だけを持ち上げるのではなく、体の向きや座る位置を少し変えて、手が足元へ届きやすい姿勢を作りましょう。
前かがみになる場合も、腰だけを丸めて一気に手を伸ばさず、足を少し前へ出し、無理のない範囲で上体を倒します。靴べらを使うと、深くかがむ動作を減らしやすくなります。

毎回きつい靴ひもを結び直したり、足を強く押し込まないと履けない靴は、股関節がつらいときには負担になります。履き口に余裕があり、足に合った靴を選ぶことも日常動作を楽にする方法の一つです。
ただし、脱ぎ履きしやすさだけを優先して、かかとが大きく浮く靴や足に合わないサイズを選ぶと、歩行時に別の負担が出ることがあります。履いたあとの安定感も確認しましょう。

股関節の痛みが軽く、動作を工夫すると落ち着く場合でも、痛みを完全に避けるためにまったく動かなくなる必要はありません。無理のない範囲で日常の活動を続け、症状に合わせて負担を調整することが基本です。
一方で、痛みが繰り返す、徐々に強くなる、睡眠や普段の生活に影響する場合は、医療機関などで原因を確認しましょう。転倒やけがのあとに強い痛みがあり、歩けない、脚に体重をかけられない場合は早めの受診が必要です。
靴の脱ぎ履きは毎日の小さな動作ですが、深く曲げる、片脚で支える、体をひねるといった負担が重なりやすい場面です。座る場所や靴べらを活用し、股関節だけに無理をかけない動き方を取り入れてみてください。
- カテゴリー:
- 腰・背中
- 姿勢
お気軽にご相談ください!
