2026.8.4
【口を大きく開けると顎が痛い】あくびや食事で負担をかけない動かし方
あくびをしたときや大きな食べ物へかぶりついたとき、耳の前や頬の奥に痛みを感じることがあります。口を開ける動作では、左右の顎関節が動くだけでなく、こめかみや頬などの筋肉も一緒に働きます。大きく開けた位置で痛みが出る場合は、無理に同じ動作を繰り返さないことが大切です。
ただし、口を開けたときの痛みがすべて顎関節症とは限りません。歯や歯ぐきの炎症、親知らず、外傷などでも似た症状が出ることがあります。自分で病名を決めず、まずは痛みを増やさない動かし方へ変えてみましょう。

顎関節は、口を単純に開閉するだけでなく、下顎が前方へ滑る動きも組み合わせて働きます。あくびや大きな食べ物へかぶりつく動作では、この動きが大きくなり、関節や周囲の筋肉へ負担がかかりやすくなります。
顎を動かしたときの痛み、関節音、口の開けにくさは、顎関節症でみられる代表的な症状です。一方で、原因や状態には個人差があるため、音が鳴ることだけで病気と判断したり、痛みを我慢して口を大きく開ける練習をしたりしないようにしましょう。

あくびが出たときに限界まで口を開けると、痛みが出ている顎関節へ負担が集中する場合があります。あくびを止めようとして強く噛みしめる必要はありませんが、口を急に大きく開かず、痛みが出ない範囲でゆっくり開閉してください。
日本口腔外科学会では、顎に症状があるときは無理に大きく口を開けず、大きなあくびを避けるよう案内しています。口を開ける途中で引っかかる、急に動かなくなるといった感覚がある場合は、何度も動かして確かめないようにしましょう。
あくびのあとに口が閉じられなくなった場合は、顎関節が外れている可能性があります。自分で強く押し戻そうとせず、速やかに歯科口腔外科などへ相談してください。

痛みがある時期は、りんごやサンドイッチなどへ大きくかぶりつくより、食べやすい大きさに切ってから口へ運びましょう。一口を小さくすると、口を開ける幅を抑えられます。
硬い肉、するめ、フランスパンの硬い部分、ガムなど、強く噛む動作が長く続く食品は、一時的に控える方法があります。麺類、卵料理、煮物など、強く噛み続けなくても食べられる物を選び、症状が落ち着くまで顎を休ませましょう。
片側だけで無理に噛み続けたり、痛みを確かめながら何度も硬い物を噛んだりしないことも大切です。食事中に痛みが増した場合は、その場で食べる速さと量を落としてください。

集中しているときや緊張しているときに、無意識に上下の歯を接触させていることがあります。口を閉じているときも強く噛みしめていると、顎の周囲の筋肉が休みにくくなります。
食事や会話をしていないときは、唇を軽く閉じても上下の歯は接触させず、顎の力を抜きましょう。頬杖をつく、うつ伏せで顔を横へ向ける、顎を前へ突き出した姿勢を長く続けるといった習慣も見直します。
自己流で顎を強く押す、音を鳴らす、痛い方向へ大きく伸ばすことは避けてください。開口訓練やマッサージが必要な場合もあるため、実施する内容は歯科医師や歯科口腔外科の指示を受けることが安全です。

痛みがあり口をスムーズに開けにくい、顎が引っかかる、食事がしにくい、症状を繰り返す場合は、歯科または歯科口腔外科で状態を確認してください。日本歯科医師会では、大きく口を開閉したときの痛みが一週間以上続く場合を、歯科医院へ相談する目安として紹介しています。
顎が腫れている、発熱がある、歯や歯ぐきも痛む、顔をぶつけたあとから症状が出た場合は、顎関節症以外の問題も考える必要があります。口が閉じられない、飲食ができないほど開けにくい場合は、早めの受診が必要です。
顎の痛みや開口障害の診断と治療は、歯科または歯科口腔外科の領域です。TCCグループでは顎の診断や歯科治療は行いませんが、首や肩の負担、姿勢なども気になる場合には、日常生活で体を緊張させにくい使い方についてご相談いただけます。顎の症状がある場合は、歯科または歯科口腔外科への相談を優先してください。
この記事は一般的な健康情報を紹介するもので、個別の診断や治療を行うものではありません。顎の痛みや口の開けにくさが続く場合は、歯科または歯科口腔外科へご相談ください。
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