2026.7.29
【階段を下りると膝が痛い】上りより負担を感じやすい原因と足の運び方
階段を上るときは平気でも、下りるときだけ膝が痛むことがあります。下り動作では、体が落ちすぎないように片脚で体重を受け止めながら、膝をゆっくり曲げる必要があります。そのため、膝まわりの筋肉や関節に不調があると、上りより痛みを感じやすくなることがあります。 今回は、階段を下りるときに膝へ負担を感じやすい理由と、無理なく下りるための足の運び方を紹介します。

階段を上る動作では、脚の力で体を持ち上げます。一方、下りる動作では、重力に任せて落ちないように、太ももの前側にある筋肉を働かせながら体をゆっくり下ろします。これは、筋肉が力を出しながら伸ばされる遠心性収縮が中心となる動きです。
さらに、片脚で体重を支える時間があり、足元を確認しながらバランスを保つ必要もあります。太ももの筋力が低下している、膝が曲げにくい、足首や股関節が動かしにくいといった状態では、膝へ負担が集中しやすくなります。
ただし、階段を下りるときの関節圧が、必ず上りより高いというわけではありません。上りと下りでは負担の種類や動き方が異なり、痛みの出方には個人差があります。

階段の上り下りで膝の前側やお皿の周囲が痛む場合、膝蓋大腿関節と呼ばれる部分に負担がかかっている可能性があります。膝蓋大腿部の痛みは、階段、しゃがむ動作、長時間座った後の立ち上がりなどで目立つことがあります。
加齢による関節の変化、運動量の急な増加、太ももやお尻の筋力低下、膝が内側へ入る動き、足首の硬さなどが重なっている場合もあります。
ただし、半月板、靱帯、腱、滑液包などの問題でも似た痛みが起こります。痛む場所や腫れの有無だけで原因を決めつけず、症状の経過を確認することが大切です。

階段では、つま先だけを段に乗せるのではなく、可能な範囲で足裏を安定して置きます。かかとが大きく浮いた状態では、足首や膝が不安定になりやすいため注意しましょう。
体重を支える脚の膝は、つま先とおおむね同じ方向へ向けます。膝が急に内側へ入る、足を着いたまま体だけをひねるといった動きは避け、正面を向いたまま一段ずつ下ります。
腰を反らせて上体だけを後ろへ残すのではなく、股関節も軽く曲げて体全体で重心を下げます。手すりがある場合は積極的に使い、膝だけで体を支えようとしないことが大切です。

左右交互に下りると痛む場合は、無理に普段どおりの動きを続けず、一段ごとに両足をそろえる方法を使います。痛む側の脚を先に下の段へ置き、痛みの少ない側の脚で体を支えながらゆっくり下ろすと、痛む膝の曲がりを小さくしやすくなります。
歩幅を急に広げず、足音を立てない程度の速度で下りましょう。ただし、極端にゆっくり下りると、支える脚の太ももに長く力が必要になることもあります。痛みが増えない範囲で、止まりすぎず安定した速度を選びます。
荷物で両手がふさがると手すりを使えません。痛みがある期間は荷物を分ける、リュックを使う、エレベーターを利用するなど、安全を優先してください。

階段での膝痛は、膝だけでなく、股関節、足首、足裏の動きとも関係します。足首が十分に曲がらないと膝が内側へ入りやすくなり、お尻の筋力が低下すると片脚で体を支えにくくなることがあります。
日常生活では、急に階段の回数を増やさないこと、底がすり減った靴を避けること、長時間座った後は膝を軽く動かしてから歩き始めることを意識しましょう。痛みを我慢して深いスクワットや階段運動を繰り返すのは避けてください。
TCC整骨院では、膝の状態だけでなく、股関節や足首の動き、太ももやお尻の筋力、階段での体重移動を確認し、日常生活に合わせた体の使い方をご提案します。
早めに医療機関へ相談したいサイン
膝が大きく腫れている、体重をかけられない、膝がロックして動かない、繰り返し力が抜ける、転倒や衝突の後から強く痛む場合は、整形外科などの医療機関へ相談してください。赤みや熱感に発熱を伴う場合も早めの確認が必要です。
軽い痛みでも数週間続く、階段以外の歩行にも支障が出る、日に日に悪化している場合は、セルフケアだけで判断せず原因を確認してもらいましょう。
※本記事は一般的な健康情報です。症状の原因を特定するものではありません。強い痛み、腫れ、変形、歩行困難、発熱、外傷後の症状がある場合は、医療機関へご相談ください。
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- 脚
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