2026.8.15
【かばんを持つと片側の肩がつらい】持ち方の偏りと体の傾きを減らす工夫
通勤や買い物のあと、かばんを持っていた側の肩だけが重い、首まで張る、反対側の腰にも違和感が出ることがあります。荷物が特別に重くなくても、毎日同じ側で持つことや、かばんが体から離れた位置で揺れることによって、肩や背中へ負担が偏る場合があります。肩だけをもんで済ませるのではなく、荷物の量、持つ位置、歩くときの姿勢まで一緒に見直すことが大切です。

片側の肩にショルダーバッグを掛けたり、片手で手提げかばんを持ったりすると、荷物が落ちないように肩を持ち上げることがあります。重さにつられて体が傾くのを防ごうとして、首や肩甲骨まわりの筋肉に力が入り続けることもあります。日本整形外科学会でも、長時間同じ姿勢を続けることやショルダーバッグなどが、肩こりの原因になり得るとされています。
また、肩の高さを保とうとして上半身を反対側へ傾けると、背中や腰にも左右差が生まれます。自分では真っすぐ歩いているつもりでも、写真や鏡で見ると、片方の肩だけ上がっていることがあります。痛い側だけが悪いとは限らず、体の反対側で姿勢を支えている場合もあります。

負担を考えるときは、かばん全体の重さだけでなく、どのくらいの時間持つのか、体からどれほど離れているのかも重要です。手提げかばんを腕から離して持つ、長い肩ひもでかばんが腰の外側まで下がる、歩くたびに大きく揺れるといった状態では、姿勢を安定させるために余分な力が入りやすくなります。
まずは、毎日持ち歩いている物を一度すべて出してみましょう。使っていない書類、予備の小物、飲み物などが積み重なると、気づかないうちに負担が増えます。必要な物だけに絞り、重い物はかばんの中で体に近い位置へ入れると、歩行中の揺れを抑えやすくなります。

肩掛けかばんを使う場合は、肩ひもの長さを調整し、かばんが体の横で大きく揺れない位置に合わせます。手提げかばんは、肘を伸ばし切ってぶら下げるより、体の近くで安定させたほうが持ちやすいことがあります。ただし、痛みをこらえて脇を締め続けたり、肩をすくめたりする必要はありません。
片側だけに負担が集中する場合は、途中で持つ手を替える、短い時間でも荷物を下ろす、両肩で背負えるリュックへ替える方法があります。左右を交互にすれば必ず痛みを防げるわけではないため、持ち替えてもすぐにつらくなるときは、荷物そのものを軽くすることを優先してください。

荷物を持って歩いたあとは、肩を大きく回すよりも、まず荷物を下ろして自然に立ち、左右の肩の高さと足裏の体重のかかり方を確認します。息をゆっくり吐きながら肩の力を抜き、首を痛くない範囲で左右へ向けます。長時間持ち続ける日は、違和感が強くなる前に休憩を入れることが大切です。
デスクワークやスマートフォン操作で前かがみの姿勢が続いている人は、かばんを持つ時間以外にも首や肩へ負担が蓄積している可能性があります。かばんだけを原因と決めつけず、座っているときの姿勢や休憩の取り方も見直しましょう。

荷物を持っていないときも肩や腕が痛む、腕が上がりにくい、夜間に痛みで目が覚める、手や指にしびれがある場合は、単なる肩こりではない可能性があります。肩の痛みには肩関節周囲の炎症や腱板の障害などがあり、肩から腕にかけての痛みやしびれには首の神経が関係することもあります。
急に強い痛みが出た場合や、腕に力が入りにくい場合、症状が長引く場合は、自己判断で強くもんだり無理に動かしたりせず、整形外科などの医療機関で状態を確認してください。
TCCグループでは、かばんを持つ場面だけでなく、立ち方や歩き方、肩や骨盤の傾きなどを確認し、日常生活で負担を偏らせにくい体の使い方を一緒に考えます。持ち方を変えても同じ側のつらさを繰り返す場合は、我慢を続けずご相談ください。
この記事は一般的な健康情報を紹介するもので、個別の診断や治療を行うものではありません。痛みが強い場合や症状が長引く場合は、医療機関へご相談ください。
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