2026.10.15
【膝の腫れ】ぶつけていないのに膝が腫れるときに考えられる原因と受診の目安
転んだりぶつけたりした覚えがないのに、膝が腫れている。そんなとき「少し休めば治るかな」と様子を見ていませんか。膝の腫れには、使いすぎによる負担だけでなく、関節の病気が関係する場合もあります。腫れ方の違いや受診の目安を知っておきましょう。

膝の関節には、動きを滑らかにするための関節液があります。関節内に炎症が起きると液が増え、「膝に水がたまる」と呼ばれる状態になることがあります。膝が張る、曲げ伸ばししにくい、左右で形が違うといった変化が手がかりです。ただし、膝の周囲が腫れているように見えても、関節内ではなく、関節を守る袋(滑液包)などが腫れていることもあります。見た目だけで原因を決めることはできません。

中高年では、軟骨の変化や関節の炎症を伴う変形性膝関節症が原因の一つです。歩き始めや階段で痛む、動かしにくいといった症状がみられます。また、膝をつく作業が続くと、膝の前側にある滑液包に炎症が起きる場合があります。急に強く痛み、赤く熱を持って腫れるときは、痛風などの結晶による関節炎も考えられます。細菌による関節感染症でも似た症状が出るため、「痛風だろう」と自己判断しないことが重要です。

腫れに気づいたら、いつから始まったか、急に大きくなったか、熱っぽさや赤みがあるかを確認しましょう。痛みが出る場面、曲げ伸ばしのしづらさ、発熱の有無も受診時の参考になります。膝だけでなく、ふくらはぎや脚全体にむくみ・腫れがある場合は、別の原因が関係することもあります。無理に動かしたり揉んだりせず、医療機関へ相談してください。

まずは長時間の歩行、深いしゃがみ込み、階段の繰り返しなど、痛みを強める動作を控えましょう。腫れや熱感があるときは、タオルで包んだ保冷剤などを10〜15分程度当て、皮膚の状態を見ながら冷やす方法があります。直接氷を当てたり、長時間冷やし続けたりしないでください。痛みが落ち着き、無理なく動かせる場合は、同じ姿勢を続けず軽く膝を曲げ伸ばしすることも大切です。痛みを我慢して運動する必要はありません。

急に膝が大きく腫れた、強い痛みで体重をかけられない、赤く熱を持つ、発熱や悪寒を伴う場合は、感染症などを除外する必要があるため、その日のうちに医療機関へ相談してください。発熱がなくても関節感染症は否定できません。腫れが繰り返す、数日たっても改善しない、日常生活に支障がある場合も整形外科で確認しましょう。診察では症状に応じて画像検査や関節液の検査などが行われます。原因を見極め、必要な治療につなげることが大切です。
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