2026.8.10
【車から降りるとき股関節がつらい】片脚を外へ出す動作と体の向きをそろえる工夫
車から降りるとき、脚の付け根がつまる、片側の股関節に痛みが走る、立ち上がるまでに時間がかかることがあります。歩いているときは気にならなくても、狭い車内で脚を持ち上げ、体の向きを変える動作で症状が出る人もいます。
乗り降りでは、股関節を曲げる動きだけでなく、脚を外へ動かすこと、骨盤と上半身を回すこと、片脚へ体重を移すことが続けて必要になります。片脚だけを先に外へ出し、足を床へ残したまま上半身をひねると、股関節や腰へ負担が偏る場合があります。急いで立とうとせず、脚と体の向きをそろえて動くことが大切です。

車から降りるときは、座った姿勢から体をドア側へ向け、脚を車外へ移し、足で体を支えながら立ち上がります。車の乗り降りを調べた研究では、足首や腰を含む複数の部位の動きが、乗り降りのしやすさに関係することが示されています。股関節だけを大きく動かそうとするより、骨盤、背中、膝、足首を一緒に使う必要があります。
股関節に動かしにくさがあると、脚を外へ出す代わりに腰を強くひねる、上半身を大きく倒す、片脚で体を引っ張るといった補い方が増えることがあります。痛む場所だけでなく、降りる瞬間に体がどちらへ傾いているかも確認しましょう。

ドアを開けた直後に外側の脚だけを地面へ着き、内側の脚を車内へ残したまま立とうとすると、左右の股関節と骨盤の向きがずれやすくなります。外側の足を固定した状態で上半身を回すと、股関節の付け根や腰にねじれを感じることがあります。
まずお尻を必要な範囲で座席の端へ移し、上半身だけを先に回さず、骨盤と両脚を少しずつドア側へ向けます。脚を大きく振り出そうとせず、左右の膝を近づけた状態で、両足を順番に車外へ移しましょう。動作中に鋭い痛みが出る角度まで無理に回す必要はありません。

両足を車外へ出したら、足裏が安定していることを確かめます。そのあと、胸だけを前へ倒すのではなく、上半身と骨盤を一緒に前へ運び、脚で床を押すように立ち上がります。片足だけへ強く体重をかけると、痛い側をかばった反動で反対側の腰や膝へ負担が移ることがあります。
手を使う場合は、車体の固定された取っ手や座席など、動かない場所を支えにします。開いたドアは動くことがあるため、体重を預けすぎないようにしてください。立ち上がった直後に急いで歩き出さず、姿勢が安定してから次の動作へ移りましょう。

座席が低すぎると、股関節と膝を深く曲げた位置から立つことになり、降車動作がつらくなる場合があります。シートを調整できる車では、運転や乗車の安全を損なわない範囲で、足を外へ出しやすい位置と背もたれの角度を確認します。低い椅子は股関節への負担を増やすことがあるため、痛みがある人は深く沈み込む座り方を避けることも一つの方法です。
降りる場所に段差、傾斜、雪、凍結、水たまりがあると、足を着いた瞬間に滑る危険があります。車を安全な場所へ停止し、周囲の交通と足元を確認してからドアを開けてください。痛みのために動作が不安定なときは、急いで一人で降りず、同乗者の見守りや安定した手すりを利用しましょう。

車の乗り降りだけでなく、立ち上がりや歩き始めにも脚の付け根が痛む、靴下を履きにくい、階段や長時間の歩行がつらい場合は、股関節の動きが低下している可能性があります。日本整形外科学会では、変形性股関節症の症状として、立ち上がりや歩き始めの痛み、車やバスの乗り降りの困難などを挙げています。
転倒やぶつけたあとから強く痛む、体重をかけられない、股関節が腫れて熱を持つ、しびれや感覚の異常がある場合は、自己判断で動作練習を続けず、早めに整形外科などの医療機関へ相談してください。痛みが繰り返す、日常生活や睡眠に影響する場合も、一度状態を確認することが大切です。
TCCグループでは、股関節だけでなく、骨盤、腰、膝、足首の動きや、車から降りるときの体重移動を確認し、日常生活で負担を偏らせにくい動き方を一緒に考えます。車種や座席によって動作は異なるため、実際にどの場面でつらいかを整理したうえでご相談ください。
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