2026.8.7
【靴ひもを結ぶと腰がつらい】深く前かがみにならない姿勢と足の置き方
靴ひもを結ぶとき、腰の中央が重い、片側だけつっぱる、結び終わって体を起こす瞬間に痛むことがあります。短い動作ですが、足元へ手を伸ばすために上半身を深く倒し、その姿勢を保ちながら指先を動かす必要があります。
ただし、前かがみになること自体がすべて悪いわけではありません。足を遠くへ置いたまま腰だけを曲げることや、体をひねった状態で長く止まることが、負担につながる場合があります。腰を無理に固めるのではなく、靴を体へ近づける工夫から始めましょう。

立ったまま床にある靴へ手を伸ばすと、腰だけでなく股関節や膝も使って体を下げる必要があります。足を前へ大きく出した状態や、膝を伸ばしたままの姿勢では、靴までの距離が遠くなり、上半身を深く倒しやすくなります。
厚生労働省の腰痛予防対策では、前屈やひねりなどの不自然な姿勢をできるだけ小さくし、その頻度と時間を減らすことが示されています。靴ひもを結ぶときも、腰をまったく曲げないことを目指すのではなく、深く曲げた姿勢を長く続けないことが大切です。

腰がつらいときは、立ったまま結ぶより、安定した椅子へ座る方法が向いています。椅子へ浅く腰掛けるのではなく、両足が床へ着く位置に座り、結ぶ側の足を少し手前へ引きます。
低い台や踏み台が安全に使える場合は、その上へ足を置くと靴を体へ近づけられます。台はぐらつかず、滑りにくいものを選びましょう。膝や股関節に痛みがなければ、足首を反対側の太ももへ軽く載せる方法もありますが、無理に脚を組む必要はありません。
背中を一直線に固定しようとすると、かえって力が入り続けることがあります。息を止めず、股関節から上半身を少し前へ傾け、楽に手が届く位置を探してください。

外出先などで座れない場合は、結ぶ側の足を低い段差や安定した台へ載せます。靴が体に近づくため、床まで深くかがまずに済みます。反対側の足は体を支えやすい位置へ置き、膝を伸ばし切らないようにします。
壁や固定された手すりへ片手を添えると、バランスを保ちやすくなります。片足立ちのまま急いで結ぶことや、動く椅子や不安定な物へ足を載せることは避けてください。
足先と上半身の向きが大きくずれると、腰をひねった姿勢になりやすくなります。結ぶ靴の正面へ体を向け、作業する位置へ全身を近づけましょう。

毎回の結び直しで腰がつらくなる場合は、靴ひもの長さや通し方を見直しましょう。ひもが短すぎると、靴へ強く手を伸ばしながら細かな操作を続けることになります。座った状態で余裕を持って結べる長さに調整してください。
伸縮性のある靴ひも、結ばずに固定できる器具、面ファスナー式の靴などを利用すると、前かがみになる時間を減らせます。ただし、脱げやすい靴や足に合わない靴へ替えると、歩行中の不安定さにつながることがあります。履いたときにかかとが浮かず、足が靴の中で動きすぎないことも確認しましょう。
朝など腰が動かしにくい時間帯は、玄関で急いで結ばず、室内の椅子で準備を済ませる方法もあります。

靴ひもを結ぶときだけでなく、靴下を履く、床の物を拾う、椅子から立つといった動作でも腰痛が続く場合は、日常生活で腰へ負担が重なっている可能性があります。痛みの出る方向や動作には個人差があるため、無理に同じ姿勢を繰り返さないようにしましょう。
安静にしても痛みが軽くならない、徐々に悪化する、発熱がある、脚のしびれや力の入りにくさがある、排尿の異常を伴う場合は、自己判断で様子を見続けず、速やかに整形外科を受診してください。日本整形外科学会も、こうした症状を伴う腰痛では医療機関での確認を勧めています。
TCCグループでは、腰だけでなく、股関節、膝、足首の動きや、靴を履くときの姿勢を確認し、日常生活で負担をためにくい動き方を一緒に考えます。座り方や足の置き方を変えてもつらさを繰り返す場合は、ご相談ください。
この記事は一般的な健康情報を紹介するもので、個別の診断や治療を行うものではありません。痛みが強い場合や症状が長引く場合は、医療機関へご相談ください。
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