2026.9.3
高い所の物を取ると肩がつらい
棚の上や吊り戸棚から物を取るときに、「肩が痛い」「腕を上げているとつらい」と感じることはありませんか。
高い場所へ手を伸ばす動作では、肩だけでなく肩甲骨や背中、体幹も一緒に動いています。物との距離が遠かったり、腕を伸ばし切ったまま作業したりすると、肩まわりに負担が集中しやすくなります。
今回は、高い所の物を取ると肩がつらくなりやすい理由と、負担を減らす立ち位置や体の使い方をご紹介します。

高い場所にある物を取ろうとして、腕を限界まで伸ばしてしまうことがあります。
腕を伸ばし切った状態では、肩まわりの筋肉が腕の重さを支えながら働き続けるため、負担を感じやすくなります。
特に、体から離れた場所にある物を取ろうとすると、肩だけでなく首や背中にも力が入りやすくなります。
無理に腕だけを伸ばすのではなく、できるだけ体ごと対象物へ近づくことを意識しましょう。

棚の横から斜めに腕を伸ばすと、肩をひねりながら持ち上げるような姿勢になりやすくなります。
できるだけ取りたい物の正面へ移動し、体と腕の向きをそろえてから手を伸ばしましょう。
足を一歩動かすだけでも、腕を無理な方向へ伸ばさずに済むことがあります。
台所や収納棚など、毎日使う場所では、よく使う物の位置を見直すことも肩への負担を減らす方法のひとつです。

軽い物であれば問題なくても、重さのある鍋や箱などを高い位置から取ると、肩への負担は大きくなります。
腕を上げた状態では力を入れにくいため、無理に引き寄せようとすると肩や首に力が集中することがあります。
重い物はなるべく胸から腰の高さに収納し、高い場所には軽い物を置くようにすると安全です。
また、届きにくい場合は背伸びで無理をせず、安定した踏み台などを使って高さを調整しましょう。

腕を上げる動作では、肩関節だけでなく肩甲骨も一緒に動いています。
猫背の姿勢や肩まわりのこわばりが強いと、肩甲骨が動きにくくなり、腕を上げるときに肩へ負担が集まりやすくなることがあります。
普段から肩を軽く回したり、胸を開いたりして、肩甲骨まわりを無理のない範囲で動かしておきましょう。
ただし、痛みを感じる方向へ無理に腕を上げる必要はありません。

高い所へ手を伸ばすたびに肩が痛む場合や、以前より腕が上がりにくくなっている場合は、無理を続けないことが大切です。
肩のつらさには、肩まわりの筋肉の緊張や姿勢、日常の使い方など、さまざまな要因が関係します。
また、強い痛みが続く場合や、安静にしていても痛む場合などは、医療機関への相談が必要になることもあります。
高い所の物を取るときは、腕だけを伸ばすのではなく、体を近づけ、物の正面に立つことを意識して肩への負担を減らしていきましょう。
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